「置くスペースがないから、ONUとWi-Fiルーターを上下に重ねている」
これは、できれば避けましょう!
光回線を利用していると、ONU(光回線終端装置)とWi-Fiルーターの2台を設置することがあります。
ところが、コンセントや棚のスペースが限られていると、2台を上下に重ねて置きたくなるものです。。
結論からいうと、ONUとWi-Fiルーターの重ね置きは、できれば避けましょう!

ただし、重ねて置いたからといって、必ず通信速度が遅くなるわけではありません。問題になりやすいのは、「熱がこもること」、「機器の通気が妨げられること」、「Wi-Fiルーターの設置場所が悪くなること」です。
この記事では、
「ONUとWi-Fiルーターを重ねて置くデメリット」から、「省スペースで設置する方法」「Wi-Fiが遅いときの対処法」まで、自身の体験も踏まえ、できるだけわかりやすく解説します。
■この記事でわかること
- ONUとWi-Fiルーターを重ねて置くと何が問題?
- 重ね置きによって通信速度が遅くなる可能性はある?
- ONUとWi-Fiルーターを離して設置する方法
- 置き場所を変えてもWi-Fiが遅いときの対処法
- Wi-Fiルーターを買い替えるべきケース

ONUとWi-Fiルーターを上下に重ねて置くのはNG?
結論としては、ONUとWi-Fiルーターは、できるだけ重ねずに設置するのが理想です。
理由は、主に次の3つです。
- 機器の熱がこもりやすくなる
- 通気口をふさいでしまう可能性がある
- Wi-Fiルーターの設置場所が制限される
ただし、重ね置きそのものが、すべての機器で禁止されているわけではありません。機器の形状や通気口の位置、メーカーの取扱説明書によっても条件は異なります。
理由1:機器の熱がこもりやすくなる
ONUもWi-Fiルーターも、電源を入れた状態で使用する電子機器です。
長時間稼働させていると、本体が温かくなることがあります。
ここで注意したいのが、ONUとWi-Fiルーターを密着させたり、通気性の悪い棚の中で重ねたりすることです。
機器同士の間に十分な空間がなければ、熱が逃げにくくなる可能性があります。
特に気温が高い夏場や、エアコンの風が直接当たらない場所に設置している場合は、熱対策に気を配りたいです。
もちろん、本体が温かいからといって、すぐに故障するわけではありません。
しかし、メーカーが指定する設置条件を守り、熱がこもらないようにすることは、機器の故障リスクを下げたり、安定して使用するうえで大切です。
実際、部屋の隅に上下重ねて密接して設置していた自身のWi-FiルーターとONUも、高温になっていました。
部屋の中で熱がこもる場所に、Wi-FiルーターとONUを密接して置いていたことが原因でした。
Wi-FiルーターとONUを離して、熱がこもりにくい場所へ少し移動させるだけで、高温状態が改善しました。
理由2:通気口をふさいでしまう可能性がある
ONUやWi-Fiルーターには、放熱のための通気口が設けられている機種があります。
そのため、機器の上に別の機器を置くことで、通気口をふさいでしまう場合があります。
例えば、ONUの上面に通気口があるのに、その上にWi-Fiルーターを置くケースです。
見た目はきれいにまとまっていても、機器にとって適切な設置状態とは限りません。
また、Wi-Fiルーターの底面や側面に通気口がある場合もあります。
大切なのは、空気の流れを妨げないことです。
理由3:Wi-Fiルーターの置き場所が悪くなりやすい
重ね置きには、もうひとつ見落としがちな問題があります。
それは、Wi-Fiルーターを置く場所がONUの位置に縛られてしまうことです。
ONUは、光ファイバーが引き込まれている場所の近くに設置されることが一般的です。
そのため、ONUの上にWi-Fiルーターを置くと、部屋の隅や床に近い場所にWi-Fiルーターも設置することになりがちです。
しかし、Wi-Fiの電波は、壁や家具などの障害物や周囲の環境によって届き方が変わります。
Wi-Fiルーターを部屋の隅や床の近くに置くと、場所によっては電波が届きにくくなる可能性があります。
Wi-Fiルーターのメーカーであるバッファローも、Wi-Fiルーターを床に直置きせず、なるべく家の中心に近い場所や高さのある場所に設置するよう案内しています。
ONUの近くにWi-Fiルーターを置くことを優先しすぎて、Wi-Fiの電波が届きにくい場所に固定してしまうことにも注意が必要です。
ONUとWi-Fiルーターを重ねると通信速度は遅くなる?
ここは誤解しやすいポイントです。
ONUとWi-Fiルーターを重ねているだけで、必ず通信速度が遅くなるわけではありません。
重ね置きによって放熱が妨げられたり、設置場所が悪くなったりすることは考えられます。しかし、重ね置き自体が速度低下の直接的な原因とは限りません。
Wi-Fiが遅いときは、次のような原因も考えられます。
| 原因 | 確認したいポイント |
|---|---|
| Wi-Fiの電波が弱い | Wi-Fiルーターから離れた部屋だけ遅くないか |
| 周囲の電波干渉 | 電子レンジの使用時など干渉する他の電波がでている際に不安定にならないか |
| Wi-Fiルーターの性能不足 | 接続台数や利用目的に対して性能が足りているか |
| 光回線側の混雑 | 夜間など特定の時間帯だけ遅くならないか |
| Wi-FiルーターやONUの機器の不調 | 再起動すると改善するか |
例えば、Wi-Fiルーターのすぐ近くでは快適なのに、別の部屋に移動すると急に遅くなる場合、電波の届き方に問題があります。
一方、LANケーブルでWi-Fiルーターとパソコンを接続しても遅い場合は、Wi-Fiの設置場所だけでなく、光回線やWi-Fiルーターの機器自体に問題があります。
重ね置きをやめることで、Wi-FiルーターやONUが高温になり故障するリスクを減らせる等、改善ができます。
ただし、全ての通信トラブルが解決するとは限りません。。
ONUとWi-Fiルーターを正しく設置する方法
ONUとWi-Fiルーターは、どのように設置すればよいのでしょうか。
おすすめは、次の3つの方法です。
方法1:横に並べて設置する
もっとも手軽なのは、ONUとWi-Fiルーターを横に並べる方法です。
2台の間に空間を確保できれば、重ね置きよりも通気を確保しやすくなります。
ただし、横に並べても、壁や家具で囲まれた場所に置いたり、通気口をふさいだりしてはいけません。
方法2:棚やラックを利用して上下の空間を分ける
設置スペースが限られている場合は、棚やラックを使う方法もあります。
例えば、ONUを下段、Wi-Fiルーターを上段に置けば、機器同士を直接重ねずに済みます。

ただし、ラックを利用する場合も、棚の中に熱がこもらないように、スペースを開けたり、扉でふさがないように注意しましょう。
金属製の棚や収納ボックスの内部は、Wi-Fiの電波を阻害する場合があります。Wi-Fiルーターは、なるべく開けた場所に設置しましょう。
上下に分けて置くおすすめコンパクト棚:2段式ルーター収納スチールラック
ONUとWi-Fiルーターを上下に分けて置く、シンプルな2段式ラックです。通気性がよく、コンパクト、かつ、安価なため、とてもおすすめです。
方法3:Wi-Fiルーターだけを少し高い場所に置く
ONUは光ファイバーの接続場所(=光コンセントの近く)から大きく動かせない場合があります。
その場合は、ONUの位置を無理に変えるのではなく、Wi-Fiルーターの設置場所を工夫する方法があります。
例えば、ONUは光コンセントの近くに置き、Wi-Fiルーターは少し高い棚の上に設置する方法です。
必要に応じて、適切な長さのLANケーブルを使えば、ONUとWi-Fiルーターを離して設置できます。
Wi-FiルーターをONUから離して、少し高い位置に設置することで、Wi-Fiの電波が周囲へ届きやすくなります。
また、光コンセントからONUまでをつなぐ光ファイバーケーブルは強く折り曲げると通信障害の原因になる可能性があります。
ケーブルの取り回しには注意しましょう。
置き場所を変えてもWi-Fiが遅い場合はどうする?
ONUとWi-Fiルーターの重ね置きをやめても、Wi-Fiの速度が改善しない場合があります。
そのときは、すぐに新しいルーターを購入するのではなく、原因を切り分けてみましょう。
1.まずは設置場所を見直す
Wi-Fiルーターは、できるだけ部屋の中心に近く、周囲に障害物が少ない場所に置くのがおすすめです。
床に直置きするよりも、ある程度高さのある場所に置いたほうが電波が届きやすくなる場合があります。
また、電子レンジなど、Wi-Fiと干渉する可能性がある機器から距離を取ることも検討しましょう。
2.有線接続でも遅いか確認する
Wi-FiルーターとパソコンをLANケーブルで接続し、速度を測定してみましょう。
有線接続では十分な速度が出るのに、Wi-Fi接続では遅い場合、無線環境やWi-Fiルーターの設置場所などに原因がある可能性があります。
反対に、有線接続でも速度が出ない場合は、光回線側やONU、Wi-Fiルーターに問題がある可能性があります。
3.Wi-Fiルーターの買い替えを検討する
次のような場合は、Wi-Fiルーターの買い替えを検討してもよいでしょう。
- 長年同じWi-Fiルーターを使っている
- 複数のスマホやパソコンを接続すると不安定になる
- Wi-Fiルーターの近くでも速度が出ない
- 利用している光回線の速度に対して、Wi-Fiルーターの性能が不足している
- Wi-Fi 6やWi-Fi 7など、新しいWi-Fi規格への対応が必要になった
ただし、古いルーターだから必ず遅いとは限りません。
購入前に、契約中の光回線の最大通信速度、必要なWi-Fi規格、接続台数、利用する部屋の広さなどを確認しましょう。
一人暮らしにおすすめのWi-Fiルーター:バッファロー WSR-3000AX4L
バッファローのエントリーモデルのWi-Fiルーターです。バッファローのWi-Fiルーターは設定等の使いやすさがとても分かりやすく、とてもおすすめです。
WSR-3000AX4Lは、一人暮らしには十分な基本性能を持っています。Wi-Fi6に対応した定番の使いやすいWi-Fiルーターです。
一般家庭におすすめのWi-Fiルーター:バッファロー WSR3600BE4P
バッファローの標準モデルのWi-Fiルーターです。
WSR3600BE4Pは、Wi-Fi7まで対応したWi-Fiルーターで複数端末を同時に使う家庭にも適しています。一般家庭向けにとって、最適なWi-Fiルーターです。
4.広い家ではWi-Fi中継機やメッシュWi-Fiも選択肢
Wi-Fiルーターの近くでは速いのに、離れた部屋では遅くなる場合、単純なWi-Fiルーターの買い替えだけでは解決しないことがあります。
そのような場合は、Wi-Fi中継機やメッシュWi-Fiを検討する方法もあります。
Wi-Fi中継機は、既存のWi-Fiの電波を中継して、届きにくい場所をカバーする機器です。
メッシュWi-Fiは、複数の対応機器を組み合わせて、家の中のWi-Fiエリアを広げる仕組みです。
ただし、Wi-Fi中継機やメッシュWi-Fiを導入すれば必ず速くなるわけではありません。設置場所や建物の構造、機器同士の接続方法によって効果は変わります。
まずはWi-Fiルーターの置き場所を見直し、それでも改善しない場合に検討するのがおすすめです。
おすすめのWi-Fi中継機:バッファロー WEX-3000AX4EA
Wi-Fi6に対応した定番のとても使いやすいWi-Fi中継機です。
既存のWi-Fiルーターと組み合わせて使用し、電波が届きにくい部屋までWi-Fiの届く範囲を広げることができます。
おすすめのメッシュWi-Fiシステム:TP-Link Deco X50
Wi-Fi6に対応したメッシュWi-Fiシステムです。
複数のユニットを連携させて家全体をカバーできます。家全体のWi-Fi環境をまとめて改善したい場合におすすめのメッシュWi-Fiシステムです。
まとめ:重ね置きを避け、ONUとWi-Fiルーターの設置環境を見直そう
ONUとWi-Fiルーターを上下に重ねて置くことは、必ずしも即座に問題が起こるわけではありません。
しかし、熱がこもったり、通気口をふさいだりする可能性があるため、できるだけ別々に設置するのがおすすめです。
今回のポイントをまとめると、次のとおりです。
- ONUとWi-Fiルーターは、可能なら横に並べて設置する
- 通気口をふさがず、熱がこもらないようにする
- Wi-Fiルーターは、なるべく周囲が開けた高めの場所に置く
- 速度が遅い場合は、有線接続でも遅いか確認する
- 設置場所を変えても改善しなければ、Wi-Fiルーターの性能や光回線を見直す
個人的に、Wi-Fiが遅いときに、いきなり高性能なルーターを購入するのはおすすめしません。
まずは今使っている機器の設置場所を変え、通信速度がどう変化するか確認しましょう。
(お金をかけずに改善できれば、それがいちばん)
それでも改善しない場合は、Wi-Fiルーターの買い替えやWi-Fi中継機の導入、光回線そのものの見直しを検討してみましょう。
快適なネット環境を整えるためには、高価な機器を購入することだけでなく、今ある機器を適切に設置することも大切です!



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