光回線を契約すると、
ONU(光回線終端装置)を光コンセントの近くに設置する必要があります。

しかし、光コンセントの位置が、「部屋の隅」「ベッドの脇」「玄関近く」等の
不便な場所にあると、下のような問題が起きてしまいます。
■位置が悪い光コンセントの近くに、ONUと、ONUの先に接続するWi-Fiルーターを
設置することになってしまい、部屋の中の見た目が悪い
■位置が悪い光コンセントの近くに、ONUと、Wi-Fiルーターを設置することになり、
掃除がしにくい等部屋の使い勝手が悪い
■Wi-Fiルーターが自由に置けず、Wi-Fiの電波を家の中に広く届けられない。
ONUの先に接続するWi-Fiルーターの設置場所が限られてしまい、
Wi-Fiルーターの設置場所がWi-Fiの電波が届きにくい場所になる
等
光コンセントの位置が悪いと、上の問題が発生して生活が不便になってしまいます。
光コンセントの位置が悪い問題はなるべく解決して、生活をより快適にしましょう!
ここでは、
光コンセントの位置が悪い場合の「ONUやWi-Fiルーターを好きな場所に置く方法」と
「自力で手軽にできる改善方法」を解説します。

光コンセントの位置が悪い場合の「ONUやWi-Fiルーターを好きな場所に置く方法」とは、
開通工事を実施した光回線会社に依頼して、「光コンセントの設置位置」を
希望の場所に移動(移設)してもらう方法です。
ただし、光回線会社によっては断られたり、追加費用が発生します。
自力で改善したい場合は、長いLANケーブルを利用してWi-Fiルーターだけ、
電波の届きが良い好きな場所に設置する方法やWi-Fi中継機を使う方法等、
4つの改善方法があります。
せっかく光回線を契約して利用しても、光コンセントの位置が悪くて、生活の快適さに
影響がでるのは、避けたいです。
光コンセントの位置が悪い場合は、解説する方法を実施して、
ONUやWi-Fiルーターを最適な場所に置き、快適な生活を実現しましょう。
(参考)光コンセントとは
物理的な光回線(光ファイバー)を外から室内の中に引き込むための
専用のコンセントです。
電柱等の外から建物の中に引き込まれた光ファイバーの出口となる場所となり、
光ファイバーと、部屋の中のONUとをつなぐ役割を持っています。
下の図の「赤枠のところ」が、光コンセントです。

室内に設置したONUを室内の光コンセントに接続することで、
外から建物の中に引き込まれた光ファイバーと接続することができます。
Wi-FiルーターをONUとLANケーブルで接続し、ONUをケーブルで
光コンセントと接続して、インターネットを利用します。
【光コンセントの外観】
光コンセントには、通常の電源コンセントと物理的に分かれている分離型と、
電源コンセントと一体となっている一体型があります。
(下の図の赤枠箇所が光コンセントです)
■分離型の光コンセント

■一体型の光コンセント

【ONUやWi-Fiルーターを好きな場所に置く方法】:光コンセントの位置を移動(移設)する
開通工事を実施した光回線会社に依頼すれば移設できることが多いです。
開通工事を実施した光回線会社に依頼して、
「光コンセントの設置位置」を希望の場所に移動(移設)してもらいましょう。

ただし、「光コンセントの設置位置」を移動(移設)する場合、
15,000円〜20,000円程度の工事費が必要となることが多いです。
光コンセントの位置が悪く、生活に不便が生じている場合は、
まず、光コンセントを移動(移設)することを検討してみましょう。

自力で手軽にできる4つの改善方法
開通工事を実施した光回線会社に依頼して、光コンセントの設置位置を
移動(移設)する程の不便さではない場合や、移動(移設)の工事費をかけたくない場合は、
次に示す方法①~④にて、不便さを改善しましょう。

方法①:ONUとWi-FiルーターをつなぐLANケーブルを長くし、Wi-Fiルーターだけでも好きな場所に置く
ONUは動かせなくても、ONUとWi-FiルーターをつなぐLANケーブルを長くすれば、
Wi-Fiルーターを、部屋の中心など電波が届きやすい好きな場所に設置できます。
Wi-Fiルーターを設置したい場所まで届く長さの、LANケーブルを用意しましょう。
ONUとWi-Fiルーターとの間を用意したLANケーブルでつなぎ、
Wi-Fiルーターを設置したい場所に置きましょう。
用意するLANケーブルは、
「CAT6A(カテゴリ6A)」または「CAT6(カテゴリ6)」のLANケーブルが
最もコストパフォーマンスが高く、使いやすいです。
CAT6のLANケーブルの最大通信速度は、1Gbps「1000BASE-T」です。
CAT6Aの最大通信速度は10Gbps「10G-BASE-T」です。
CAT6AのLANケーブルは、今後主流になる可能性がある10Gbpsにも対応しているため、
おすすめはCAT6A(もしくは、CAT6A以上のカテゴリ)のLANケーブルです。
方法②:Wi-Fiの電波が届きにくい場合はWi-Fi中継機やメッシュWi-Fiを利用
光コンセントの設置場所が悪いと、
Wi-Fiの電波が届きにくい場所にWi-Fiルーターを置くことになってしまいます。
もし、方法①は取りたくない・取れない場合は、
Wi-Fi中継機やメッシュWi-Fiを活用しましょう。
光コンセントの近くにONUとWi-Fiルーターを設置し、Wi-FiルーターからのWi-Fiの電波を
Wi-Fi中継機やメッシュWi-Fiを介して、家全体に安定して届ける方法です。
部屋数や階数の多い戸建てや、部屋数が多い広めのマンションでも、
家全体にWi-Fiの電波を安定して届けることができ、
家のどの場所でも快適にインターネット接続ができます。
【おすすめのWi-Fi中継機】
定番のBUFFALOのWi-Fi中継機は、使いやすいです。
■Wi-Fi中継機:<BUFFALO>WEX-3000AX4
方法③:ラックや収納ケースの利用で見た目改善
光コンセントの設置場所が悪く、ONUやWi-Fiルーターを床に直置きしたりすると、
生活感が出て、見た目が悪くなります。
また、ホコリが溜まりやすくなり、掃除がしにくくなります。
ONUやWi-Fiルーターを、ラックや収納ケースに入れて設置するだけで、
見た目がよくなり、かつ、ホコリ避けもできて掃除がしやすくなります。
特に、スリムなラックや収納ケースに置くと、省スペースとなり、かつ
スタイリッシュに見えて良いです。
注意点は、利用するラックや収納ケースは、
電波を通しやすくて、通気性のよいものにすることです。
Wi-Fiの電波を通しづらい素材のラックや収納ケースを利用すると、
肝心のインターネットが、つながりにくくなります。
通気性が悪いと、熱がこもりONUやWi-Fiルーターを痛めてしまいます。
(参考)「Wi-Fiルーターの電波を防がない正しい設置方法と素材」については、
こちらの記事で詳しく解説しています。あわせて、ぜひ、ご参考ください。

【おすすめの収納ラック】
■電波に優しい「木製のWi-Fiルータ等収納ラック」
電波に優しい木製で、インテリアとしてなじみやすいラックです。
■隠しても電波が通りやすい素材の「Wi-Fiルータ等収納ケース」
電波が通りやすく、スリムでスッキリWi-Fiルータ等を収納できるケースです。
方法④:ONU一体型Wi-Fiルーターで機器を減らし見た目改善
光回線会社によってはONU一体型Wi-Fiルーターを貸し出しています。
ONU一体型Wi-Fiルーターだと、
ONUとWi-Fiルーターの2台の機器を別々に設置する必要なく、
1台の機器の設置で済むため、見た目がすっきりします。
少しでも見た目を改善できるとともに、省スペースになります。
ONU一体型Wi-Fiルーターは、たとえばNURO光等で貸し出しています。
高速インターネットNURO 光
ONU一体型Wi-Fiルーターを利用して、設置する機器の台数を減らして、
見た目を改善してみましょう。

まとめ
光コンセントの位置が悪いと、ONUやWi-Fiルーターを好きな場所に置けず、
生活が不便になってしまいます。
光コンセントの位置が悪い場合は、開通工事を実施した光回線会社に依頼して、
「光コンセントの設置位置」を希望の場所に移動(移設)してもらいましょう。
ただし、光回線会社によっては断られたり、追加費用が発生します。
もし、
開通工事を実施した光回線会社に光コンセントの移動(移設)を依頼するのではなく、
自力で改善したい場合は、下の①~④の方法を実施しましょう。
- 方法①:ONUとWi-FiルーターをつなぐLANケーブルを長くし、
Wi-Fiルーターだけでも好きな場所に置く
- 方法②:Wi-Fiの電波が届きにくい場合はWi-Fi中継機やメッシュWi-Fiを利用
- 方法③:ラックや収納ケースの利用で見た目改善
- 方法④:ONU一体型Wi-Fiルーターで機器を減らして見た目改善
せっかく光回線を契約して光回線を利用しても、光コンセントの位置が悪くて、
生活の快適さに影響がでるのは、避けたいです。
光コンセントの位置が悪い場合の問題は、解説した方法で、解決・改善して
生活をより快適にしましょう。

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