インターネット回線は、電気・水道と同じく、現代の生活に欠かせない重要なインフラです。
就職活動やリモートワーク、オンライン学習、
生活に必要な各種の手続き・ネット銀行などのオンラインサービスの利用、
ゲーム・動画視聴等のエンタメを楽しむにしても、無くてはなりません
ただ、電気・水道と異なり、
様々な種類の回線やプロバイダがあり、自分にあった、ぴったりのものを見つけるのは、
簡単ではありません。
インターネットの利用用途や環境に応じて、最適なインターネット回線を選ぶための
選び方・ポイントを、シンプルに紹介します。
インターネット回線を選ぶ際に考慮すべきポイント(判断ポイント)
インターネット回線を選ぶ際、具体的に以下の点を検討する必要があります。
以下の点が、インターネット回線を選ぶ判断ポイントです。
- 利用目的や用途
- 回線の種類(光回線?5Gホームルーター?モバイルWiFi?ケーブルTV回線?等)
- 住んでいる場所や建物の状況(工事が必要な光回線は工事してもOK?5Gエリア?等)
- 予算やコスト
- プロバイダのサポートや評判
これらの点から、自分にあったインターネット回線を選んでいきます。
それぞれ詳しく解説していきます。
「利用目的や用途」に合わせた回線の選び方
動画視聴やオンラインゲームをする場合
多量のデータを扱うためには、高速で安定した通信が求められます。
高速・安定・大容量には以下の回線が適しています。
■光回線(例:ドコモ光、auひかり、NURO光等):
最大で1Gbps以上の高速通信が可能。通信データの容量制限がないものが基本で、
遅延が少なく、オンラインゲームや高画質動画のストリーミングにも最適。
●初めての人や年配の人におすすめの光回線については、こちらの記事を参考ください。
■5G回線(ドコモhome5GやソフトバンクAir、WiMAX+5G等):
5G対応エリアであれば、光回線に匹敵する速度が出る場合もある。
通信データの容量制限がないものが基本。
建物への工事が不要で、ホームルーター等をコンセントに差して、
比較的簡単に利用開始できます。
●詳細は、こちらの記事を参考ください。
リモートワークやオンライン会議を頻繁に行う場合
安定性が特に重要です。
仕事中に通信が途切れたり、速度が低下すると、業務に大きな支障をきたします。
安定性には、以下の回線が適しています。
■光回線(例:ドコモ光、auひかり、NURO光等):
上り・下りともに高速で、通信が安定しているためリモートワークに最適。
●初めての人や年配の人におすすめの光回線については、こちらの記事を参考ください。
■ケーブルテレビ回線(J:COM等):
比較的高速で安定しています。
光回線が提供されていない地域でも利用できる場合もあります。
モバイルWi-Fiでも、基本的なリモートワークに必要な速度は十分出ます。
ただ、通信の安定性としては、上の二つの方がより適しています。
●リモートワークでのネット回線については、こちらの記事も参考ください。
メールやSNSの利用が中心で、あまり大容量の通信をしない場合
それほど速い速度は必要ありません。
費用を抑え、かつ、手軽に利用できる回線が適しています。
■モバイルWi-Fi:
ポケットWi-FiなどのモバイルWi-Fiルーターであれば、持ち運びが可能で料金も比較的安価です。
●モバイルWi-Fiについては、こちらの記事も参考ください。
■格安SIMのデータ通信(スマホのテザリング機能での接続):
スマートフォンのテザリング機能を利用すれば、
別途インターネット回線を契約せずに済む場合があります。(スマホで契約している
キャリアの通信データ量を消費しますので、利用データ量には注意が必要です)
●テザリングについては、こちらの記事を参考ください。
各インターネット回線の種類と特徴
インターネット回線には、光回線・5G回線・モバイルWiFi等の種類があり、
それぞれ特徴(メリット・デメリット)があります。
各回線の特徴から、自分に合った最適な回線を選びましょう。
各インターネット回線の種類と特徴一覧
回線の種類 | 特徴の概要 | メリット | デメリット | おすすめサービス等 参考記事 |
---|---|---|---|---|
光回線 | 高速かつ安定した接続が可能。 最大1Gbps以上の速度が出ることもあり、大容量のデータを扱う際に最適 | 通信速度が速く、安定している。 オンラインゲームや動画視聴に適している。 | 設置に工事が必要で、初期費用がかかる場合がある。 提供エリアが限られている場合も | こちらの記事を参照ください |
5G回線 | 5G対応エリアでは非常に高速な通信が可能。 ただし、エリアによっては通信が不安定になることもあり。 | 光回線に匹敵する速度が出ることもある。 工事不要で手軽に契約・利用が可能。 | 5Gエリア外では速度が低下する | こちらの記事 を参照ください |
モバイルWi-Fi | 持ち運びが可能で、外出先でもインターネットを利用したい人に向いています。 データ容量に制限があるプランが一般的です。 | 工事不要で手軽に契約・利用が可能。 外出先でも使える。 | 通信速度が光回線より遅い場合がある。 データ容量の上限を超えると速度制限がかかる。 | こちらの記事 を参照ください |
ケーブルテレビ回線 | 地域のケーブルテレビ業者が提供する回線を使ったインターネット接続。 速度は光回線と同等かやや遅い場合が多いです。 | ケーブルテレビ契約とセットにすることで割安になる場合がある。 提供エリアが広い。 | 光回線に比べて速度が遅くなる場合がある。 | – |
各インターネット回線のイメージ
光回線のイメージ
外から家の中に光回線を引き込み、引き込んだ光回線の先につながるONUという装置の先に
Wi-Fiルーターを接続して、使います。
外から家に光回線を引き込むには、光回線を申し込んだ会社による工事が必要です。
(エアコンと室外機を結ぶ管の中を通したりして、外から光回線を引き込みます)
5G回線(ホームルーター)のイメージ
5Gの無線回線を利用できるホームルーターを設置して、ルーター経由でインターネットに接続します。
ホームルーターは、光回線のような工事は不要で、
電源コンセントにコンセントをつなげて利用します。
PC等~Wi-Fiルーターとの間はWi-Fiでつなぎ、
Wi-Fiルーター~インターネットは無線回線でつながります。
モバイルWi-Fiのイメージ
5Gや4G等の無線回線を利用できる持ち運び可能なWi-Fiルーター経由で、
インターネットに接続します。
PC等~Wi-Fiルーターとの間はWi-Fiでつなぎ、
Wi-Fiルーター~インターネットは無線回線でつながります。
住んでいる場所や建物の状況を考慮する
マンションやアパートの場合
集合住宅では、建物全体でインターネット回線を共有することが多いため、
集合住宅に住んでいる人の利用状況次第で、回線速度が変動することがあります。
また、各回線では、マンション向けのプランが用意されている場合も多いです。
●住んでいるマンション・アパート等の制約・条件により、利用できる回線が制限される場合は、
こちらの記事を参考ください
戸建ての場合
自宅専用の回線を引くことになるため、建物内で他の利用者と、速度を共有する必要がありません。
光回線等工事が必要な回線について、建物の工事が不可といった制限をうけることも少ないです。
光回線が最適な選択肢になることが多いです。
予算やコストを考える
光回線の月額費用は5,000円〜7,000円程度ですが、
ドコモ・KDDI・ソフトバンクといったスマホの通信事業者が提供している光回線の場合は、
スマホの月額通信料の割引を受けられるところがほとんどです。
また、契約期間に応じて割引が受けられることもあります。
●各光回線のスマホの月額通信料の割引内容のまとめについては、こちらの記事を参照ください
モバイルWi-Fiは3,000円〜5,000円程度のプランが一般的で、
外出先でも利用できる持ち運びの利便性があります。
ケーブルテレビ回線の月額費用は光回線と同等か、やや安価な場合があります。
プロバイダの評判やサポートを確認
プロバイダの評判やサポートの充実度も重要な選択基準です。
インターネット回線について、株式会社orion MEが行った、
満足度調査「オリコン顧客満足度ランキング」が参考になります。
上記の満足度調査「オリコン顧客満足度ランキング」では、
調査の際のサービス・地域毎の各利用者の口コミ・評判結果が記載されているので、
とても参考になります。
まとめ
インターネット回線は、様々な種類の回線やプロバイダがあり、
自分にあった、ぴったりのものを見つけるのは、簡単ではありません。
インターネットの利用用途や環境に応じて、最適なインターネット回線を選ぶための
選び方・ポイントを、シンプルに紹介しました。
紹介した選び方をもとに、
自分にあった最適なインターネット回線を選択して利用しましょう。
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